誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その一




啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子


【マリーアントワネット期待】
啓:朝食にパンがないときはどうしたらいい?
風:ご飯を炊けばいいんじゃない?
啓:ケーキじゃないの?
風:え?
啓:え?

【そして彼は星になった】
啓:甘いものが急に食べたくなった。
夏:砂糖でもなめてなさいよ。
啓:「なめる」と「食べる」では意味が違う。
夏:ほう?

【すごい無茶振り】
啓:麻美さん、僕も念を使えるようになりたいんです。
麻:……ではまず私の母親から生まれるところから始めます。
啓:!?

【君はどれだけ僕を馬鹿にしてるのかね】
啓:何事も基本が大事だと思う。
元:そうだね。
啓:勉学の基本からやり直そうと思うんだ、先生!!
元:そう……、じゃあまず足し算から。
啓:そこから!?

【心配なんてするんじゃなかった】
博:あー……。
啓:どうした、なんか人生に行き詰ったような顔しやがって。
博:三上先輩ストーキングしてぇ……。
啓:…………。

【君もどこまで僕を馬鹿にするんだ】
理:私はいわゆるちびっ子というか、ロリっ子路線じゃないですか。
啓:いきなりなにを言い出す。
理:すごい啓くん! 流されませんでしたね!

【現138センチ】
理:聞いてください、私のでっかい目標を!!
啓:なんだよ急に。
理:身長150センチになるんです!!
啓:でっかいってそっちの意味か。

【愚痴を言う相手を間違えた】
夏:自分で決めたことだけど、バイトって面倒なのよねー。
麻:……それは5メートル先に念を飛ばすくらい? それとも博を発狂させるくらい?
夏:ごめん、すごい判らない。

【だたの世間話です】
風:うちの犬ったらテレビに映った犬に向かって唸るんだよ。
理:あはは、可愛いですねー。近所のにゃんこは野良なのに仰向けで寝るんですよー。
風:ええ、それ見てみたい!
理:今度写真撮ったらメールしますよー。
啓:オチはいつだい?

【元樹、読書中につき】
夏:数学の先生ってさ、何か臭くない?
元:…………。
夏:あ、そーか、元樹んとこと違うもんね。
元:…………。
夏:え? 場所? んーと、身体? つうか髪? どっちもかな? それさ、人としておかしくない?
元:…………。
夏:うん、あたしの席は後ろのほうだけど、友達が前で――
啓:幼馴染ってすごいなあ。

【大正解】
啓:試験前、部屋が綺麗になってしまう現象をなんていうか知っているか?
理:現実逃避です。
啓:…………。

【むかつく】
風:勉強中はたくさん栄養を使うので、甘いものが最適なんだよ。
啓:勉強するの?
風:あんまり。
啓:……あー! あー!! ああああああああああああ!!

【この変態がっ】
博:この前念願の三上先輩ストーキングをやったんだが。
啓:なあ、何につっこんだらいいんだ?
博:一分でばれて、拳で殴られた。嬉しい。
啓:よ、よかったな……。

【日本語でおk】
麻:……この前暗室で、流しそうめん大会があった。
啓:コメントに困ることを言わないでほしい。
麻:……ひぼぶあづあぽいうあゆやなあいうるぬみこねふ。
啓:そういうことじゃなくてさ。

【オレをなんだと思っている】
夏:悪夢を見たの。
理:ど、どんなのですか……?
夏:啓輔が試験で一位をとったのよ。
理:それ、きっと夢のお告げですよ、天変地異の前触れとか。
啓:お、お前ら……。

【ちっとも信じていない】
啓:オレだってやればいつかみんなを驚かせるような順位をだな。
元:頑張れ、期待してる。
啓:せめてこっち見て言え!!

【お互い、こいつだけには言われたくないって思ってる】
啓:千里の道も一歩から、という言葉がある。
風:啓輔の勉強のことね。
啓:風花の料理のための言葉だ。
風:…………。
啓:…………。

【それが一番の暴言】
元:風花への暴言は許さない!
啓:よう、お姉様の手料理を食べたいと思わないかい?
元:あまり馬鹿なことを聞かないで欲しい。

【それは一番傷つく言葉】
理:麻美さん麻美さん、将来私もエスパーになりたいんですが。
麻:……啓輔みたいなことをいうのね、あなた。
理:!?

【やめてくれと男共が叫んでいる】
風:麻美って博くんと仲が良いよね。
麻:……使い勝手がいいの。
風:麻美ってさらっと恐ろしいことを言うよね。
麻:……ありがとう。
風:うん、わたしも見習うね。

【無理だから】
麻:……簡単な料理を教えます。
風:ありがとう!
麻:……卵を用意します。なべに入れます。ここで念を――
風:待って。

【そんな優しい先輩はいません】
啓:勉強はやはりいっぺんやってる先輩に教えてもらうもんだと思う。
元:まあ、間違いではないね。
博:それで、誰に教えてもらうんだ?
啓:…………。

【さすがに怒るよ】
啓:啓輔先生のお料理教室だ!
風:お願いします!!
啓:お米をといで、炊飯器に入れてスイッチオーン!!
風:ねえ、馬鹿にしてるでしょ? そうでしょ?

【それも判らないんです】
元:勉強の仕方を教えます。
啓:あざーす!!
元:まず、何が判らないかを把握する。
啓:それちょっと難易度高くね?
元:え?

【納得すんな】
理:夏子さん、お料理を教えてください!
夏:いいけど、なんであたしなの?
理:啓くんだと馬鹿がうつります。
夏:それもそうね。
啓:おい待てや!!

【勉学にのみ働きません】
麻:……元樹、勉強を教えなさい。
元:いや、麻美の場合はやる気の問題でしょ。
麻:……ではここでやる気の出る念を元樹に送ります。
元:そういうやる気はいつもあるよね。

【やよ先輩、暴走します】
弥:この西野弥生、妹の可愛さについて熱く語ろうと思います!
啓:いくつ離れてるんでしたっけ?
弥:まず! 私が勉強していると子猫のように「おねいちゃんあそぼ♪」と甘えてくるとことか!!
啓:十歳、でしたよね?
弥:あまりに可愛いのでおねいちゃん遊んじゃう!!
啓:…………。

【確実すぎる】
啓:暴走したやよ先輩の止め方を教えてください。
洋:重しをつけて海に突き落とす。
啓:!?

【ハードM】
博:三上先輩、愛してます!!
弥:具体的にどのあたり?
博:まるで汚いものを見るような、その眼光です!!
弥:それたぶん、博くんにだけだよ。
博:本望です!!

【黙ってれば美人なんです】
啓:三上先輩ってモテそうですよね。
洋:弥生のほうがモテるわよ。
風:その割りには彼氏いませんよね?
洋:口を開けば台無しなのよ、弥生って。

【なんか切ない】
理:好きな四字熟語を言ってみましょう!
元:一期一会。
麻:……焼肉定食。
理:麻美さん、それは――
風:滋養強壮!
理:…………。

【大注目です】
弥:この前ね、洋子に怒られたの。
啓:…………何したんですか?
弥:100メートルくらい離れたところから洋子をみっけたんで、手を振って名前を叫んだの。
啓:どこで?
弥:夕方の、駅前。

【味覚崩壊】
啓:真夏のあつーい日です。
弥:ふんふん。
啓:チョコレートと唐辛子、どっちを食べますか!?
弥:混ぜたらおいしそうだね

【話を聞いてください】
啓:二者択一です。
 お金と名誉、どっちがほしい!?
洋:両方。
弥:ごはんー♪

【だから話を聞いてください】
啓:真夏に鍋焼きうどんを食べるのと、真冬にカキ氷を食べるの、
 どっちかやらなくちゃいけないとしたらどっちをやりますか!?
洋:貴方、マゾ?

【絶対にいかがわしい方向へと進んでいる】
博:やよ先輩って休日はどう過ごしてるんすか?
弥:妹といちゃいちゃしてるの♪
博:それは……素晴らしい。
洋:相手を見て表現方法を変えなさい。

【夏子の皮膚はダイヤよりも硬い】
夏:あー、指切っちゃったよー。
啓:な……!? どんな金属だ!? それともダイヤか!?
夏:どういう意味かしらそれ。

【変な意気投合】
理:来るべき戦いに備え、鍛錬をするのです!
啓:なんじゃそら。
弥:つまり、地球を狙う悪い奴らと戦うためなんだよ!!
理:その通りです!
弥:だよね!
理:ね!!

【根が素直】
啓:結構な割合で三上先輩に怒られているやよ先輩ですが――
弥:ちょっとそれ失礼だよ。
啓:違うんですか?
弥:違わないんだけどさ。

【それたぶん八つ当たり】
洋:怒られるような行動を取るほうが悪い。
弥:そりゃそうだけど、ものすごい理不尽なことで怒られたことだってあったよ。
啓:なんですかそりゃ?
弥:くしゃみしたら、すっきりした感が出てないって怒られたの。
啓:酷ぇ。

【見事なる会話のキャッチボール】
弥:逆に私が洋子に怒るってないよね。
洋:そこまで堕落してないもの。
弥:堕落と墜落って似てるよね。
洋:漢字にしたらね。

【当人、ものすごい迷惑】
博:いつか俺はやよ先輩のポジション奪い取るんだ!
弥:博くんに私の洋子は渡さない!!
博:そんな熱い思いを持つ人から奪うってのが燃える! 三上先輩だし!
弥:でも、絶対渡さないんだから!!

【まともな神経を持つ妹は苦労人】
理:兄貴がいつも迷惑をかけてすみません。
洋:本当にね。
理:……本当にすみません。

【よりにもよってお前が言うか】
啓:気分を変えて訳の判らないことを言ってみよう!
麻:……何その無茶振り。
啓:!?

【はた迷惑な友人】
博:俺さ、ストーキング技術は自分でも自信があるんだ。
啓:返答に困ることを言うな。
博:なんで三上先輩だけにはバレちゃんだろうな……?
 あ、にじみ出る愛か?
啓:……なんかこう、前向きな変態だよな。

【どう返答しろと】
理:私、猫に好かれることなら誰にも負けません!
啓:いや、聞いていないんだが。
理:自慢です!

【馬鹿の一つの姿】
啓:自転車は自由の形の一つの姿だと思うんだ。
夏:何言ってるの?
啓:四時間くらい本能の赴くまま漕ぎまくってたら、
 足はがくがくだし、見知らぬ土地だし、帰るの苦労したよ。
夏:まあ、自由よね。

【抽象的な言葉はお坊ちゃんには通じない】
理:家での風花さんってどんな感じですか?
元:いきなり何?
理:いえ、いっつもあんなほやややや〜んとしているのかなって。
元:ほやややや〜んって何?
理:えーっと。

【ここは現代日本】
啓:主人公らしく、ここは一つ剣でも持とうかと思う。
風:捕まるよ。

【誰から見ても処置なしということ】
理:兄貴の性格をなんとかしたいと思っています!
洋:諦めなさい。
理:他人に言われるとぐさっときます。
洋:貴方もそう思ってたということじゃない。
理:そうなんですけど。



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