誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その二




啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子 恭:真鍋恭平


【別にいちいち決めなくたって良い】
啓:嘘を吐いて良い日があるならば、本当のことを言わなくて良い日もあったって良いと思う!!
弥:ほほー、面白そうだね。
啓:でしょ!!
洋:普通の一日ね、それ。

【そう言われたら納得するしかない】
理:お家にどれくらい本があるんですか?
元:え、数えたことないけど。
理:じゃあ、どのくらいのペースで一冊を読むんですか?
元:そんなの、内容によって違うよ。いきなりどうしたの?
理:好奇心です!
元:そう。

【改めて、しかもしみじみ言われると傷つく】
啓:主人公らしく必殺技を考えようと思う。
夏:…………。
啓:ど、どうした、そんな真顔で黙ったりして。
夏:いや、本当に馬鹿なんだなーって思って。

【コメントすると周りと同意になる】
理:啓くんの馬鹿を治そうと思うのです!
夏:無理よ。
博:あー、無理無理。
元:無理。
麻:……無理っぽ。
啓:く、くそう。風花は!?
風:え、えっと、ノーコメント。

【傷つく情報はいらない】
啓:先輩、オレの思考を正常値にしたいと思うのです。
弥:ん? 馬鹿を直したいってこと?
啓:そんなストレートに言わんでも。
弥:洋子も同じこと言うよ?

【似合わないから止めてください】
啓:三上先輩ってカラオケ行くんですか?
洋:ええ、付き合いでね。
啓:何を歌うんですか?
洋:国歌。
啓:……あ、愛国心がっ。
洋:冗談を言ったんだけど。

【ノリが悪いとかそれ以前】
啓:人生で一番のピンチってなんですか?
洋:…………。
啓:無いんですか?
洋:ええ、興味が。

【お兄さんと似てなくて良かったね】
理:元樹さんと風花さんって似てませんよね。
元:よく言われるよ。
理:奇遇ですね、私もよく言われます。
元:良かったね。
理:はい、これ以上ない喜びです。

【それ普通だと良くない】
啓:授業中のやよ先輩ってどうなんですか? しゃべらない分、不審な動きをしてそうですが。
弥:失敬な。
洋:別に普通に話を聞いていないわよ。

【そういう意味で言ったんじゃないんだよ】
理:私、よく小動物っぽいって言われるんです。
元:立派な人間だよ。
理:そんな、私まだ14歳ですっ!
元:……ポジティブだね。

【訳、こんなのと一緒にするな】
啓:やよ先輩も三上先輩も、病気しなさそうなイメージですよね。
洋:貴方、言っていい事と悪いことの区別もつかないの?
啓:え?

【弥生ワールド全開中につき】
弥:病気といえばあれだね。
啓:あれ、と申されましても……。
弥:小学校一年のときに水疱瘡にかかってね、高熱出してハイテンションになって家中走り回ってたの。
啓:何故?
弥:楽しかったよ。

【よくある幼馴染の会話】
弥:ブラバン部に特攻をかける!!
恭:その心は?
弥:特にない!!
洋:止めなさいよ。

【色んな人の通訳】
恭:弥生は俺の言葉程度では止まらない。
洋:なら実力行使なさい。
恭:男が女に手を上げるなんて最低だ。
洋:面倒って素直に言いなさいよ。

【超人現る】
麻:……この前の古典の授業でね。
啓:ほほう。
麻:……眠くて眠くてたまらなかったんだけど、頑張ってノートをとっていたわけよ。
啓:後で見たら読めないってオチだな。
麻:……いいえ逆。すごく綺麗でびっくりした。

【聞く人を間違えた】
啓:三上先輩に聞いたら物騒なことを言われたんで、
 真鍋先輩、暴走したやよ先輩の止め方を教えてください。
恭:飽きたら止まる。
啓:ですよねー。

【あっさり、でも必要以上に強く否定】
理:授業中に寝るなんて、言語道断です。
啓:子守唄が流れてもお前は起きているというのか。
理:そんなもん流れるわけないじゃないですか、啓くん馬鹿じゃないの?

【マジであんた何してるんだ】
啓:三上先輩はつまらない授業はどう過ごしますか?
洋:他の教科の予習か復習。
啓:おお、なんからしいですね。やよ先輩は?
弥:さあ、あんまり覚えてないんだよね。
啓:どういう意味でしょうか?

【馬鹿とツンデレは相性が悪く】
啓:ときに夏子さんや。
夏:何よ。
啓:どんな男が好きなんだい?
夏:なっ!? ちょ、馬鹿じゃないの!?
啓:なんでそこまで動揺するんですか?

【好奇心に負けた馬鹿】
風:啓輔はどういう女の子が好きなの?
啓:そーだなー。そう言われると困るなー。
風:ね、だから困ることは聞いちゃいけないんだよ。
啓:そうかそうか。で、風花はどんな男が好みなんだ?
風:話聞いてた?

【ブルータス、お前もか】
啓:やよ先輩や三上先輩の理想の男性像って知ってますか?
恭:樋口が難しい言葉を使っててびっくり。
啓:……いい加減傷つきますよ。

【二人の幼馴染です、夏子さん】
夏:麻美って、困ったことなさそうよね。
麻:……あるわ。
夏:へえ、意外。どんなこともぼーっと解決してそうなのに。
麻:……風花と元樹にそれぞれ違う場所へ行こうと誘われたときね。
 ……私は一人しかいないのに。
夏:なんか、悔しい……。

【笑顔で怒ってます】
啓:夏子と麻美どっちが好き?
風:両方。
啓:二者択一って知ってる?
風:啓輔に言われるとすごく腹が立つね。

【悪意無き感想】
博:こう見えて、俺は異性の身体に興味津々である。
啓:そんな、今更なことを言われても。
恭:普通に流せる樋口もなかなか重症だよな。
啓:…………っ。

【執事つきお嬢様です】
啓:風花は料理は苦手だけどさ、掃除はどうなんだ?
風:したことないから判らない。
啓:……よく考えたら、そうか。

【そんな子供嫌だ】
啓:やよ先輩と三上先輩ってケンカしたことあるんですか?
洋:そりゃあ長い付き合いだから。
啓:やっぱり小さい頃だと手が出ちゃうもんですか?
恭:いや、無言で睨み合うんだ。

【今までの変態発言の賜物】
夏:風花と元樹って喧嘩しないのよね。
博:片方がベタ惚れの時点でないだろう。
夏:あんたが言うとすっごい嫌ね……。

【恐ろしく程度が低かった】
夏:理香はきょうだい喧嘩するの?
理:しょっちゅうです! 大体兄貴は人のお菓子を食べまくりで失礼千万です!!
博:ふざけんな、あれはお菓子箱にあったのだろ! 食べられたくなければ名前を書いとけ!
理:でもあれ、すっごく楽しみにしてたのに!
博:そもそもあれは親父がもらってきたもんだろー!?
夏:……はは、は。

【武人一族の憂鬱】
博:うちにはうちのルールがある。
啓:というと?
理:本気で喧嘩をすると血を見るので、勝負はすべてゲーム。
啓:……お前ら師範代だっけ。

【大ボケをかましたいお年頃】
啓:桐生の家にはゲーム機ってあるのか?
元:そりゃあるよ。風花だってやるし。
啓:ぐ、具体的にどんな!?
風:男性向け恋愛アドベンチャー!!
啓:嘘だ!!!!!!!!
風:やっぱりすぐ判っちゃうよね……。

【無理】
啓:ポーカーフェイスというものを取り入れたいと思う。
夏:だ、誰に?
啓:オレに決まってるだろう。
元:絶対に出来ないことってあると思う。

【ものすごく迷惑そうにこちらを見ている先輩がいる】
啓:先輩! 友達が酷いことを言うんです!
弥:そういう時は歌を歌えばいいと思うよ!
恭:祭りだワッショイ♪
弥:祭りだワッショイ♪
啓:三上先輩、ごめんなさい……。

【そろそろ諦めの境地】
啓:暇つぶしに良いものってなんでしょう?
恭:人生とは暇つぶしだ。
弥:ひつまぶしだ!
啓:どうして話を聞いてくれないんですかね……。

【ただの屁理屈言ってるだけ】
洋:弥生と恭平が手を組んだ以上、私は止める気はない。
啓:ものすごいこと言ってませんか?
洋:人の受け取り方なんて、それこそ人の数だけ存在するわ。
啓:えっと、なんか、ものすごく誤魔化されたような気がするんですが。
洋:そう?

【現実的に考えるだけ無駄】
啓:天使って不思議な生き物だよなー。
元:突然なに?
啓:だってほら、背中に羽生えてるんだぜー。あの程度の大きさで空が飛べるかよ。
風:そもそも架空の存在だよね。

【あしらうにも慣れてきました】
博:未確認飛行物体ってあるだろ?
啓:UFOのことだな。
博:桃色のレディたちが歌ってるほうじゃない。
啓:いや、判るって。
博:なん、だと……!?
啓:いいから話進めろよ。

【つまりヒモ】
博:昔俺はプロ野球選手になりたかったんだ。
啓:初めて聞いたよ。
博:今の夢は三上先輩のお嫁さんです。
啓:え、待て嫁って?

【厨房担当】
弥:私もいつかバイトを始めようと思っているのだ。
啓:学生のバイトなんて接客が殆どですよ。
夏:あんたがそれ言うの?

【ないからよく助けてもらってます】
弥:けけくん、一人暮らしで一番大切なことってなあに?
啓:金銭管理、それとどんなにほしい物があっても我慢する忍耐力です。
風:……………………。

【共に我を貫くと互いを滅ぼす結果となる】
弥:洋子も来年は一人暮らしするんだよー。
啓:へえ、なら一緒に暮らしたらどうですか? 寂しくないし、家賃も半分だし。
洋:食べ物的に身の危険があるから嫌。
弥:怒りまくって洋子の血管が切れそうだからやめとくよ。
啓:そ、そうですか……。

【本当にかなしいお話】
弥:夏に怖い話をするのは普通だから、かなしい話をしよう!
啓:涼しくなるならいいんじゃないですかね。
弥:お財布に穴が開いてた……。

【お前も頑張れ】
理:私も女です、得意料理というものが欲しいです。
風:がんばれっ!
理:よりにもよってなんで風花さんに応援されるんですか!?

【頭の悪さ】
啓:人は誰しも欠点を持っているものだ。
夏:あんたの場合は致命的よね。
啓:え? それどういう意味?
夏:そういう意味じゃない?

【場合によってはとても無礼な言葉】
博:俺に愛せない女性などいない!! 性的な意味で!!
夏:もうね、死んだほうがいいと思う。
博:それは性的な意味でかい?
夏:啓輔と違った馬鹿よね、あんた。
博:失敬にも限度があるぞ!!

【実演中】
啓:やよ先輩、一人暮らしで一番重要なことはですね……くっ!
弥:うん。
啓:賞味期限が切れた食べ物を食べないことと、万が一食べたときのための胃腸薬です!!
 博! 馬鹿野郎、今すぐトイレから出ろ!!
弥:そもそも半年以上前の物をよく食べようと思ったね。

【超ド級】
弥:一人暮らしの最大の敵はやっぱり病気かな?
啓:いえ、自制心のない自分ですね。金がないと病院にも行けませんから。
弥:……けけくんて思った以上に馬鹿なんだね。

【何故過去形】
啓:真鍋先輩にも妹さんがいるんでしたよね。
恭:ああ。弥生の妹と同い年なんだ。
啓:可愛いですか?
恭:可愛かった。
啓:えっとそれは……。

【この人は……】
啓:幼馴染二人の妹さんはどうですか?
洋:他人ね。
啓:うん、いや、そういう意味で聞いたんじゃないです……。
洋:知ってるわ。

【エネルギー不足】
啓:楽器を弾いてみたい。
夏:唐突になによ。
啓:ギターを弾きつつ貧乏の辛さを語るんだ。
風:啓輔、お腹減ってる?
啓:……うん。

【お約束の人】
弥:カロリーの高いチョコレートは勉強のお供なのだ!
恭:試験勉強の時によく食べます。俺は集中力が持続する。
啓:ほぉう、試してみようかな。
恭:ちなみに弥生は食べ過ぎて腹いっぱいになり、そのまま寝たという。

【どんなとこにも萌えます】
啓:三上先輩て成績上位者ですか?
洋:知らない。
恭:洋子は学年順位なんていちいち見ないぞ。
博:そこに痺れる憧れるゥ!!

【それは絶対違う】
弥:バイトでさ、一番楽しいことってなに?
啓:シフト表を渡される瞬間です!!
夏:え?
啓:あれは合格発表のどきどきに似ています!

【素直なのかそうじゃないのか】
弥:実際問題さ、この私の能力をいかんなく発揮できるバイトというのはないと思うのだよ。
洋:接客で充分じゃないの?
弥:私の溢れんばかりの能力はそんなことには向いていない!!
洋:つまり嫌なのね。
弥:うん!

【先手必勝】
風:アルバイトかあ……。
元:無理だから。
夏:無理無理。やめて。
風:まだ何も言ってないよう!!

【親しげに肩を叩きつつ】
理:寝不足です……。
啓:なした?
理:パソコンに入っているトランプゲームを延々と続けてたんです……。
啓:ふははは、おぬしもなかなかの馬鹿よのう。
理:うわあ、すごいむかつきますけど、こればっかりは反論できません……。

【女子の大半は思っている】
博:実は俺は夜行性なので昼に生きるのは辛いのだ。
啓:そうだな、エロイことは夜だよなー。
博:だが学校は昼で、学校に行かねば三上先輩に会えぬのだ。どうしたらいい?
啓:エロを控えればいいんじゃないかな?
博:俺に死ねと言うのか貴様!

【優良物件】
風:啓輔の部屋って綺麗だよね。
啓:んー、まあ掃除はそこそこ好きだから。
夏:料理も出来て、掃除も出来る。
 んでもって一人暮らししてるわりに身なりもいい、これは洗濯もちゃんとしてる、と。
麻:……いいお嫁さんになれるわよ。

【違うと思う】
弥:こう見えて弥生さんの部屋は汚いのだ。
恭:いや、ちゃんとイメージ通りで問題ない。
弥:でも洋子の部屋も汚いよ?
恭:それはいわゆるギャップ萌えという奴だ。

【最悪の例え】
夏:理香ー、今度の日曜さ、休みなんだけど遊ばない?
理:え、マジですか! じゃあ、出かけましょう!
啓:仲良いな。
博:うむ、いつか夏子が俺の義理の妹になるんじゃないかってくらい仲良いよな。

【特に考えて発言したわけじゃない】
元:怪談というのは、淡々と話されたほうがより恐怖を煽られるそうだ。
啓:お前がそのまま話せばいいじゃないか。
元:そういうものに全然縁がなくて、無理。
啓:ならどうしてそんな話を?
元:……それも、そうだね。

【超ポジティブシンキング】
夏:もしも〜〜だったらー、ってたとえ話ってよくあるよね。
啓:もしもオレが天才だったら!!
元:世界各地で震度五強以上の地震が起こる。
啓:え、マジ? オレすごくね?

【農民?】
夏:理香の家ってさ、古いよね。
理:そうですよー、蔵もありますしね。
夏:刀やなぎなたが置いてあるの? 武術のおうちだし。
理:いえ、臼と杵に、あと鍬に鋤ですね。



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