誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その九




啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子 恭:真鍋恭平


【実物を見せようとしたときに判った】
啓:架空請求のメールがきてたんだ!! びっくりして大家のおばちゃんに相談したんだ。
風:ええ、大丈夫?
啓:うん、夢だったから。
風:よ、良かったね……。

【開始三十秒で力尽きた】
啓:男は筋肉だ! と思ってアップテンポな歌に合わせて腕立て伏せを始めた。
風:出来るの? そんなこと。
啓:無理に決まってるだろ。

【お好きなほうを……】
風:頭とお腹が痛いときってどちらの薬を優先するべきだと思う?
啓:病院に行ったらいいと思うよ……。
風:でもどちらの原因も判っていて、対処法が薬なのよね。

【貧乏とはそういうことだ】
啓:バイト先で腹が減ったので、もう捨てるしかないキャベツの芯をかじっていた。
夏:………………。
啓:おばちゃんに酷く同情した目で見られてなあ……。

【本来みんなで使うものだから】
啓:気分を変えてホットプレートでチャーハンを作ってみた。
風:おいしかった?
啓:火力がたらん。何より寂しかった。

【ひっくり返すときに場外】
啓:まためげずにでっかいホットケーキを作ろうと思って――
夏:判ったから、黙って。
啓:…………。

【むしろ生死の境】
啓:修羅場というものは誰でも一度は通るものらしい。
風:薬が合わなくてね、意識が――
啓:やめてくれ。

【それは四面楚歌】
博:修羅場か……。
啓:お前は難なく切り抜けてそうでむかつくんだが。
博:そうでもないぞ。右から理香、左から母上殿、正面から親父殿。俺の背中に壁ゃがある。
 あれは逃げ場がなく、まさに修羅場だった。
啓:何したんだよ。

【結局挫折した】
啓:アップルパイを食べたくなったので、自分で作ろうとした!!
風:買ってこないってのが啓輔だよね。
啓:パイシートが高かった。

【オンリーの辛さ】
啓:ホットプレートで餃子を焼いたんだ。
風:餃子だけ?
啓:うん、手作りの。
風:飽きない?
啓:飽きたよ。

【ちゃんと殴られた】 啓:炎の料理人という肩書きがカッコイイので中華料理を作った。
夏:ラーメンだったら殴るからね。
啓:…………。

【とても良い印象がありません】
弥:この前ねえ、珍しく洋子がおばさんと一緒にケーキを焼いていたの。
啓:……親子間は良好なんですね。
弥:きみ、洋子のことなんだと思っているの?
啓:いやだって。

【うぃーーーーん】
啓:床屋で髪切ってもらったんだけどさ、眠くて眠くて。
弥:判る判る。私も歯医者でよく寝ちゃうもん。
啓:歯医者!?

【二つともリアルです】
啓:今の世の中、大半の人間が患っている病気がある……。
風:鬱病?
啓:金欠病だ。

【それは大気を揺るがすほどの】
啓:引っ越したてのときにな、怖いことがあったんだ。
風:どうしたの?
啓:夜になると、獣の唸り声が聞こえて。怖いから大家のおばちゃんに相談したんだ。
風:ふんふん。
啓:二人で原因追及したら、隣りの兄ちゃんのいびきだった。

【聞いているもんか】
理:バレンタインで一番悲しいのは、チョコを貰えない人よりも、チョコをあげる人がいないことだと思うんです。
麻:……じゃあ、私は自分のために食べる。
理:話を聞いていましたか?

【眠くなるんです】
啓:読書感想文ほど難しい宿題はないよな。
理:そうですねー、読み返すとはちゃめちゃなこと書いてありますもん。
啓:その前に本が読めない。

【そこか?】
啓:一人暮らしでいいなあって思ったこと!
弥:お、それは興味深いぞ!
啓:トイレを独占してるとき!
弥:うーん……確かにそれはありがたいね。

【レシピ外は食べ物として成立せず】
弥:こーみえても弥生さん、料理が出来るのだ。
洋:創作除く。
恭:被害者は語る。
啓:あのう、どういう意味ですか?

【たまにある話】
麻:……私は自分が食べるだけの料理にしか興味が無いのです。
理:私は食べるの専門です!
啓:麻美のほうがまともとは……。

【そりゃどういう意味だ】
理:私は剣を扱うことは出来ますが、包丁は扱うことが出来ないのです。
啓:そら、不思議だね……。
博:だが、料理という枠を出れば理香も包丁を扱うことが出来るのだ!
啓:!?

【完璧なまでの予想外】
啓:難しいことを考えていたら眠くなった。
風:数学?
啓:いや人生。
風:え。

【迷惑してるじゃん】
恭:ああ見えて、弥生と洋子はらぶらぶでな。
啓:女性同士に使う言葉ではないと思うんです。
恭:勉強している洋子の膝で弥生が寝ても文句言わないんだ。
啓:そら……なんと言うか……。
恭:代わりに消しゴムのカスを弥生の顔に落とすんだ。

【すごい流している】
弥:私は洋子が大好きなんだ。
洋:はいはい。
弥:もおううう、好きなんだよう、大好きなんだよう。
洋:愛してる愛してる。

【精神的に】
啓:バイトってさ。
夏:うん?
啓:店長が休みのほうが仕事がはかどるよな。
夏:……そうね。

【度合いが違いすぎます】
啓:あまりに疲れると何も考えられなくなるものです。
風:そうだね、貧血で倒れた後なんてぼーっとしているし。

【ものすごい言いがかり】
啓:成績良いのに眼鏡かけてないとか、お前は眼鏡キャラに喧嘩を売っているのか!?
元:まったく意味の判らないことを言うのはやめてくれないか?

【絶対違う】
麻:……そこで成績も悪く、目も悪い私登場。
啓:麻美はいいんだよ。
元:差別だ。
啓:レディーファーストだよ!

【そう……ですね】
啓:オレ、気づいたんだよ……。
風:何を?
啓:一人暮らしってことは確実に一番風呂なんだよ!

【そこまで……】
風:お客様からお菓子をいただいたの。
啓:そりゃ羨ましいこった。
風:私もちょっとくらい食べたいから、頑張って体調整えてるの!
啓:え?

【死亡フラグ】
理:お子様ランチって高校生まで食べれるんですよ。
啓:お前は高校卒業しても大丈夫だ。

【無事だった食器が少なかった】
博:昔、母上殿が一日家事放棄をしてな。
啓:いや、休んだんだろ……。
博:代わりに理香がやって、その日を境に二度と放棄などしなくなった。
理:悪気はなかったんです……。

【終了】
啓:切手って舐めて張るだろ?
夏:汚いし、雑菌入りそうだからそんなことしない。
啓:!?

【デジタル】
啓:切手って味がないから、舐めないと思うんだよ。
風:そもそも手紙じゃなくてわたしはメールを使う。
啓:…………。

【今気づいたらしい】
啓:歯医者とは意地の張り合いである。
風:どういう意味?
啓:オレは決して痛みを歯科医に訴えたりはしないのだ!!
風:それは啓輔一人が意地張ってるだけだね。
啓:……!!

【ぐさっときます】
啓:しかし、突き通せぬ意地に何の意味があるのだろうか。
風:もっともらしいことを言って、自分の浅はかさを正当化しないでね。
啓:……笑顔で言わんでくれ。

【犬のおやつ】
啓:パートのおばちゃんに、キャベツの芯はレンジですると甘くおいしくなると聞いた!
夏:ああ、あの人犬飼ってるよね。

【自覚なし】
啓:友達に借りたCDの歌を聴きながら料理をしていたら苦情がきた。
風:音が大きかったの?
啓:大音量で、歌っていたらしい。
風:……らしい?

【同レベル】
麻:……弟と喧嘩した。
夏:十歳くらい離れてなかった?
麻:……原因は、彼のお菓子を私が無断で食べた。
夏:あんたいくつよ?

【無駄にスケールだけでかく】
博:我が家のきょうだい喧嘩は命がけぞ!!
理:命を懸けぬ、戦いに、何の意味があるのでしょうか!!
夏:そんな大げさなきょうだい喧嘩なんて嫌よ!!

【読書中です】
啓:気に入った曲が出来るたびに楽器が弾けたらなあって思うんだ。
元:頑張れ。
啓:せめてこっち見て言え。

【来訪者確実に驚愕】
博:自分の部屋でくらい好きな格好をしていいと思うんだ。
啓:まあ……判らなくもない。
理:だからって……パンダのきぐるみなんて着なくてもいいと思うんです。

【何故真に受ける】
啓:ああ、オレは一体どうしたらいいんだ!!
麻:……まず、西南西の方角を向き、そして羊羹をバナナのように食べます。
啓:マジか!?
夏:よく判んないけど嘘に決まってるでしょ!?

【やだこの兄貴】
博:ちょいと調べモノがあってパソコンをつけ、目的を見失ったことに気づくのは大体二時間後だ。
理:ネットを切断すれば問題ないです。
博:そうしたらエロゲ専用機になってしまうじゃないか。
理:…………。

【置いていかれる常識】
洋:机の上が大変なことになった。
恭:床に落とさなかったのか。成長したな。
啓:ちょ、なに褒めてるんですか!! なに頭撫でてるんですか!?

【気づけてよかったね】
啓:冷静に考えて、必殺技はないと思った。
夏:急に冷静になったわね……どうしたの?
啓:アニメでやってるのみたら、すごいおかしいって思ったんだ。
夏:そう……。

【経験者は語る】
啓:一人暮らしなんだし、ちゃんと家計簿をつけようと思った。
理:お財布がレシートで大変なことになったんですね!
啓:な、何故判った!?
理:啓くんのやらかすことなんてお見通しです!!
博:……理香の財布も妙に分厚いんだぜ。

【訳が判らない】
啓:ロールキャベツのキャベツだけを食われる夢を見た。
夏:……どういう反応すればいいのよ。
啓:悪夢だ……。

【VSタイムセール】
啓:土日の朝は戦いだ。
風:平日じゃなくて?
啓:スーパーの卵は午前中しか安くないんだ。

【結局何が言いたかったのか】
啓:オレの名は樋口啓輔! 悪と戦う主人公だ!!
風:嘘は良くないよ。
啓:オレは樋口啓輔! それ以上でもあり、それ以下でもある!!
風:何を言っているのかさっぱり判らない……。
啓:オレも判らなくなってきた……。

【むかつく才能】
博:忍者に憧れていたときがあった。
啓:日本人だからな。
博:見よう見まねでやってみたらそこそこ出来たのでやめた。

【現実主義】
理:デジタル時計で、12:34って見たら嬉しくなりませんか?
夏:ううん。
風:別に。
麻:……アナログだし。

【もうやだこの人たち】
啓:暖かくすることが風邪予防だと思うんだ!
夏:間違いではないわね。
麻:……そこに暑い部屋で腹巻をしてお腹を冷やした私参上。
啓:くっ、先手を打たれた!

【無論やっていない】
弥:私の風邪予防は毎日ジョギングをすることだよ!
啓:そりゃ健康的ですね。
弥:やったらね。
啓:!?

【なお悪い】
啓:シャツを裏返し、かつ後ろ前に着ていた。
夏:寝ぼけてたの?
啓:オレは正気だ!

【ばい菌扱い】
博:この前間違って理香の竹刀を使ったんだ。
啓:達人となると持っただけで他人のだと判るって?
博:そしたらあいつ、捨てやがった……!



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