ミニコント集その十一 |
啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子 恭:真鍋恭平
【えっと……】
啓:誰にだって苦手なものがあるもんだ。
風:わたしは健康。
啓:え?
【使う言葉違う】
理:ダンスの授業が苦手です。
啓:そんな優雅な授業なんてないぞ。
夏:女子はあるよ。
啓:へー。
麻:……おっくれてるぅ〜。
【ちょっとやる気出た人発見】
啓:必殺技を使うには五人必要だと判った。
夏:……なんでよ……。
理:戦隊物です!!
【君らいくつだ】
啓:オレ、主人公だからレッドな。
博:いや、強さを見たら俺だろ。
理:合体ロボを操る器用さを見たら私でしょう!
【……そうかも】
理:誰にだって嫌な思い出があるもんです。
夏:例えば?
理:母の料理の手伝いをしたときでしょうか。
夏:それはお母さんの、嫌な思い出でしょうね。
【現在進行形】
啓:嫌な思い出か。
元:君はしょっちゅうだろ。
啓:どういう意味だ。
元:数学の答案。
啓:まだ思い出になってないぜ!!
【それ以前なので】
理:カレーにチョコを入れるとおいしくなると聞いたのです。
啓:で、誰が作るんだ?
理:……私ではないです。
【驚きの力強さ】
麻:……この世でもっとも恐ろしい食べ物を教えてあげましょう。
啓:あの、臭い奴か?
麻:……キャラメル。
夏:銀歯持ちの人はね。
【何故割る】
洋:部屋の掃除をしたの。掃除機かけて。
弥:へー珍しい。
洋:掃除機を元の場所に戻そうとして、ガラス戸が目に入ったの。
恭:割ったんだな。
洋:ええ。
啓:!?
【だから当たり前だ】
洋:当然怒られた。
啓:当たり前です! 何で割るんですか!?
洋:掃除機の重さを考えれば割れると思ったから。
啓:だからって実行しますか!?
洋:怒られた。
【時事ネタの弱点】
啓:都合の悪いことはすべて「秘書がやった」と言うのはどうだろうか。
夏:あんたねえ……。
博:致命的な欠点がある。
夏:そうじゃなくて。
博:ネタが古い。
【挨拶は大事】
啓:テレビ画面の向こう側で挨拶されたので挨拶を返したら理香に変な目で見られた。
麻:……理香がおかしい。
啓:だよなー、挨拶しただけだぜ?
理:テレビですよ!?
【普通そうだ】
啓:よくある質問!
無人島に一つだけものを持っていけるとしたら何を持っていく?
風:そんなとこ行かない。
啓:…………。
【物ですよ?】
弥:無人島にねえ。
啓:どうでしょうか?
弥:洋子かキョンくんかで迷うよ。
啓:え?
【相手を選ぼう】
啓:よくある質問その二!
タイムマシンがあったらどうする!?
麻:……まず念を――
啓:ごめんなさい!
【アカデミックになってまいりました】
夏:逆説的な意味でタイムマシンなんて存在しないんじゃなかった?
風:パラレルワールド説をとればなんとかいけそうじゃない?
元:でもいきなりぽんと質量が増えるのはありえない。
啓:……?
【いやいやいやいや】
啓:妄想シリーズその一!!
夏:切り替え早っ。
啓:もしも彼女が出来たらー!!
理:……困ります。
【ドMさんです】
啓:博はあれだ、押し倒すんだろ?
博:失敬な、押し倒されるに決まってるだろ!
【前提否定】
啓:妄想シリーズその二! 宝くじが当たったら!
元:買わないし。
啓:このっ……!
【連番買い】
夏:金額によると思う。
啓:じゃあ三百円。
夏:当たってないじゃん……。
【風邪予防、帰ってから必ずしましょう】
啓:バイトから帰ってきてからすること!
夏:うがい手洗い。
啓:……まず、それだな。
【獣属性につき?】
啓:オレはな、バイトから帰ってきたら、シフトが書いてあるカレンダーに、
今日も働きましたよと斜めの斜線を入れるのが好きなんだよ!
風:斜めじゃない斜線なんてないよ。
啓:うがー!!
【回答プリーズ!】
啓:帰ってきた妄想シリーズ!!
もしも恋人が出来たら!!
夏:男女共通になったのね。
啓:まず答えてください!
【シスコンパワー炸裂】
風:わたしなら……お料理をおしえてもらうかな……なんて。
啓:簡単なのならオレが教えちゃるぜ。
風:え!? いやあの、その……。
元:うがあああああああああああああああ!!
【言う相手をよく間違えます】
夏:お出かけ用のカバンが重くってさあ。
麻:……念で少し軽くしたらいいじゃない。
夏:無理に決まってるでしょう……。
【聞くんじゃなかった】
啓:女の子のカバンの中って何が入ってるんだ? オレなんて財布と携帯くらいだぜ。
博:愛と夢と希望だろう。
風:まずお薬。
啓:…………。
博:…………。
【一緒にすんな】
啓:冷蔵庫の食べ物が少なくなると絶望的な気持ちになります。
弥:判る判る。お菓子箱の空白ほど切ないものはないよね。
【たぶん条件反射】
啓:眠いとろくなことしないよなー……。
風:何かしたの?
啓:注文と違う料理作ってた。
風:器用……なのかな?
【貧乏です……】
啓:必殺技は諦めるとして、特技を増やそうと思う。
夏:……まともになったわね。
啓:えーと、じゃあブラインドタッチ。
夏:パソコン持ってるの?
啓:…………。
【初勝利】
麻:……実用的な技を見につけるのが得策です。
夏:念、禁止。
麻:…………。
夏:勝った。
【もっと客引く】
啓:オレは人相が悪い。
理:自虐ですか?
啓:違う! そんなオレでもお面を被れば接客業が出来ると思ったんだ!
夏:出来るわけないでしょう……。
【問題そこか】
麻:……整形すればいい。
啓:お金がかかるだろうが!
【ノリツッコミ】
啓:場数を踏む、の場数って、馬鹿ずだと思っていた。
麻:……馬鹿だけに。
啓:お後がよろしいようで、ってちゃうわ!!
【一文字違い】
啓:マカロニグラタンが食べたいのにマカロニがない!
麻:……マカロンが食べたい。
啓:食べ物として全然違うじゃないか!
【憧れ】
啓:主婦とは最強のソルジャーである。
博:……つっこみに困るな。
啓:タイムセールに突撃、すぐさま目的のものをゲットする手の早さ……一級品だ。
【やだこのきょうだい】
夏:実際、包丁さばき見ると惚れ惚れするわよね。
理:刀なら私もなかなかのものですよ!
博:無論、俺もだ!
夏:戦国時代じゃないんだからさ……。
【それもそうだ】
弥:高校が舞台の漫画で、長髪の男の子っているじゃない。
啓:いますねー、大体がスカした性格してるんですよ。
弥:校則違反じゃない?
【予想通り過ぎる】
啓:集中力を鍛えるためにトランプタワーを作ろうとしたんだ。
夏:また不向きなことを……。
啓:気がついたらトランプぶちまけてたよ。
【止めてほしい】
啓:ちゃぶ台返しを一度やってみたい。
麻:……それはあなたの自由です。
啓:食べ物勿体だろ! とかないんですか?
【それ違う】
理:女としての武器の練習をしようと思うのです!
啓:泣き落としか? 色仕掛け……なわけないよな。
理:鞭です!
【ずるい】
啓:帰ってきたもしもシリーズ!!
一つだけ願いが叶うとしたら何を願う?
麻:……一つを無限にしてもらう。
【さっぱり判らない】
風:わたしはもちろん健康にしてもらうよ。
理:私はもっと凹凸のある身体にしてもらうんです!!
啓:つまり角がほしいんだな?
理:なんでそうなるんですか!?
【癒し】
風:女の子らしいとまでは言わないけど、特技はほしいよね。
啓:たとえばどんなの?
風:うーん、スープだけ上手に作れるとか。
啓:微笑ましいな……。
【漫画の影響】
博:俺はトランプを武器に戦えるようになりたい。
夏:それ、ギャンブラーって意味?
博:ちゃんとした肉弾戦だ。
【接客業の極意?】
理:失礼なお客さんに対応しなくちゃいけないときって辛いですか?
夏:笑顔で張り倒すって思いながらやってるよ。
【特性です】
理:そりゃあ啓くんには向いてないですね。
啓:逆ポーカーファイスが得意です!
理:特技ですか?
【最後まで言ったところぶっ飛ばされた】
啓:変身ヒーローにあこがれるのは少年として当然だ。
理:判らないこともないですが、納得できません。
啓:安心しろ、理香は見た目は立派な――
【夏子も黙った】
理:口の利き方がなってない男の子はもてないんです!
風:すぐ手が出る女の子もどうかと思うな。
理:……う。
【何故止めない】
啓:ババ抜きをやっていてな。相手のカードを引くだびに
「オレのターン! ドロー!!」と言っていたんだ。
夏:うるさいわね。
啓:ああ、怒られたよ。
【負けた】
風:それで勝てたの?
啓:カードゲームの主人公はすっげえ運を持ってるよな。
風:何の話?
【そろそろ慣れてきた】
夏:バイト前の、ちょっとの空き時間ってどうしたらいいか困るのよね。
麻:……念を――
夏:出来ないから。
【そんなストレートに言わんでも】
啓:人生こそが暇つぶしなのだぞ!
風:今度はどんな漫画を読んだの?
啓:風花! そうやって知識の吸収源を馬鹿にしてはいけない!
風:馬鹿にしているのは知ったかぶってる啓輔だよ。
【やっぱり馬鹿】
啓:世界が明るくなる瞬間!
麻:……それは初めて眼鏡をかけたとき。
啓:マジで!?
麻:……視力は?
啓:1.5くらい!
【不景気対策】
啓:最近、食パンに板チョコを挟んで食べるのにはまっている。
風:麻美にね、最近啓輔のおうちの近所のスーパーでパンとチョコのセールがやってたって聞いたの。
啓:最近野菜が高くてね……。
【一人暮らしですから】
啓:オレだって毎日続けているものくらいあるんだぞ。
夏:家事って言ったら怒るよ。
啓:…………。
【怒らず褒められました】
啓:た、たたたた、体力作りをしている、よ……?
夏:具体的に?
啓:テレビを見ながらスクワット。
夏:効率的ね。
【要するに元から】
博:野球を見ていると口が悪くなるんだよなー。
麻:……才能です。
博:なんの?
【判ってるがな】
理:ヒーローの戦いをまねてみましたが、やはりあれは無駄が多いですね。
啓:そんなことを言われるために彼らは戦っているんじゃない!!
理:そりゃそうでしょうね……。
【夢と現】
啓:ヒーローとは! 世界の平和のために! 戦い抜くのだ!!
風:創作物は大体そうでしょうね。
啓:夢がないぞ!
風:実際変身するヒーローいたら大変でしょう……。
【眠くなったらしい】
理:教養を深めようと小説を読んでみたんです。
風:いきなり純文学はハードルが――
理:女の子向けのライトのベルですが、挫折しました。