誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その十三




啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子 恭:真鍋恭平


【違う】
啓:大人のいじめは悪質だ。
風:え、見たの?
啓:ああ、就職が決まったバイトのねーちゃんにパートのおばちゃんが
「お疲れ様、今までありがとう」って商品券を渡して泣かしてた。
風:え?
啓:とどめに花束でねーちゃん号泣だよ。

【賭け事】
理:弟さんとどんな遊びをしているのですか?
麻:……ポーカー。
理:え?
麻:……あ、ブラックジャックだった。
理:え!?

【はしゃいでます】
麻:……満を持して、麻美さんの登場です。
理:最初から出てるじゃないですか……。
麻:……ぴょーぴよぴよぴょー。
理:夏子さん、意味が判りません!
夏:あたしも判んないから。

【麻美マニア】
風:麻美、喜んでるね。
夏:いや、同意を求められても困るわ。
風:「ぴ」をたくさん使ってる辺りが喜の感情を表していてね――
夏:判んない! 判んない! 判んない!

【向こうでくしゃみが聞こえます】
理:私の見る限り、夏子さんと麻美さんって共通の話題が少ないと思うのです。
風:そんなことないよ。
理:えー、たとえば?
風:啓輔の言動とか。

【お嬢様とそのお友達】
風:三人でコンサートに行ったするんだよ。
理:え、どんなアーティストのですか?
風:アーティスト? ううん、ウィーンの楽団とか、市の楽団も良く聴くし、それと自衛隊とかも。
理:え?

【啓輔なら殴られてる】
理:女性の喧嘩は恐ろしいと聞きます。
麻:……それを聞くとはまさか。
理:たとえ話と言うか、良く聞く話です!

【というか勝てない】
麻:……夏子は馬鹿じゃないと思っている。
夏:そ……それはどうも……。
麻:……風花との言い争いを出来るだけ避けている。
夏:まあ……負け戦はしない主義だし。

【真面目な言い争いにつき口を挟めず】
風:夏子と麻美の二人、仲良くしてほしいよ。
理:別に仲が悪いふうには見えませんよ。
風:たまにすごい言い争いをするんだよ。
理:どんなのですか?
風:音楽性の違い。

【広く見て喧嘩です】
理:麻美さんとの喧嘩は負け戦じゃないんですね。
夏:喧嘩なんてしないわよ。
理:でも言い争うって。
夏:主張のぶつかり合いよ。
理:違いがちょっと理解できません。

【やだこのお嬢様】
理:三人のおうちのどこかでお泊り会するんですか?
夏:広さを考えたら風花のおうちでしかやらないわね。
麻:……うちにきたら大変よ。
理:小さいお子さんがいらっしゃる――
麻:……風花が倒れても救急車を呼ぶことしか出来ないし。

【一人寂しく寝てます】
夏:風花の家に泊まると寝る場所が必ず風花のベッドになるのよね。
麻:……そうそう。
理:三人で寝るんですか?
夏:プラス犬二匹。
理:元樹さんは……?

【まったくだ】
麻:……桐生きょうだいが住む場所は、コードレスバンジーで死ねる高さ。
理:もっとマシな表現はないんですか!?

【つまんない】
麻:……家が道場だからって体育の成績が良いとは限らないのです。
理:五段階で五ですよ。
麻:……ちっ。
理:舌打ちすることですか……。

【兄の真っ当な心配】
博:マイシスターについて兄として悩みがある。
夏:珍しいこともあるもんね。
博:あいつ、同い年の友達いるのか?
夏:…………。
博:最近、お前さんたちとしか遊んでねーんだよ。

【会話がずれていく】
麻:……本人に聞いてみました。
理:なんで兄貴に友達把握されなくちゃいけないんですか。
博:反抗期だ!
理:反抗しないときなんてありません!

【今まで何した】
博:喧嘩は当事者で解決するもんだ。
夏:まあ、そうよね。で、理香との喧嘩で何されたの?
博:母さんに今までの悪行をすべて言うと脅された。
夏:あんたも大概よね。

【いつも例外です】
元:どこのおうちも母親が最強なんだね。
麻:……そんなことない。
博:あさみんは常にNO.1さ。

【悪口は聞こえるらしい】
啓:電子レンジというものはまさに文明の利器だ。
夏:同意なんだけど、なんであんたはいちいち大げさなの?
啓:長く使いたいとケチらず新品で買ったところ、説明書に色々なレシピがあってな、しばらくそれで晩御飯を作っていたものだ。
風:相変わらず人の話を聞かないね。
啓:失敬な!
夏:…………。

【すごいよ、文明の利器】
風:電子レンジで出来るお料理ってなあに?
啓:シュー皮。
風:え?
啓:シュークリームの、皮。
風:すごいね、おうちで出来るんだ。
啓:オレもびっくりした。

【まさかの正論】
啓:この前夏子がちょっと大きめの蛾を見て悲鳴を上げていた。
博:絶対夏子のほうが怖いよな。
夏:どういう意味?
啓:蛾と人間の身体の大きさを考えてみろよ。

【絶交レベル】
啓:対夏子兵器を思いついた。
博:やめとけ。
啓:何故だ? 虫かごに蛾をつめてだな――
博:蹴られたりはしないが、口をきいてもらえなくなる。

【日の目に晒されたのは三年ぶりくらい】
理:お部屋の大掃除をしていたら水彩絵の具が見つかりました。懐かしいです。
啓:食いモンじゃなきゃ嬉かないわい。
理:食べ物だったら、大変です。

【節約とか向いてない人たち】
弥:一人暮らしをする上で、無駄遣いは良くないと思うのだ!
啓:ですが、衝動買いの何がいけないんでしょうか!!
弥:だよねー!!
啓:ですよねー!!

【正しい使い方】
夏:レジって結構軟弱よね。
啓:僕はキッチン担当でして。
夏:タッチパネルなんだけど、たまに反応しなくてさ。
啓:精密機械ゆえ、やさしく扱ってあげてください。

【気づけよ】
啓:料理に関しちゃ主婦ってカッコいいよな、やっぱり。
風:それはいつも家事をしてるから、色々出来るんだと思うよ。
啓:オレもしてるよ?
風:年数の違いって重要だよ。

【偏見】
理:兄貴がキザったらしいセリフを吐いてナンパしてるとこを見てしまいました……。
弥:へー、イタリアだったら一人前の男と認められるね。

【危険人物発見】
恭:夜道を歩くのは男女に限らず危ない。
弥:そこで金属バットを――
洋:通報されるわね、弥生が。

【頭抱える人が多数出ました】
啓:夜道対策ですか。
弥:大声で国歌を歌うというのもあるんだけど。
洋:防犯ブザー、スプレーっていうものがあるわよね。
啓:へー、便利ですね。
弥:え、知らないの?

【言い訳無用】
啓:試験の季節になると部屋が綺麗になる。
理:勉強してください。
啓:それは別にオレだけとは限らないぞ。
理:勉強、してください。
啓:は、はい……。

【ブレインという意味で】
啓:選手のために退場も辞さぬ監督はカッコいいと思う。
夏:自分たちのために戦ってくれるのは嬉しいもんよね。
啓:オレも将来野球の監督になったら、選手のために頑張る。
夏:あー、無理無理。
啓:未来は判らんぞ!!
夏:啓輔がトップなんてありえなーい!

【否定されたら困ります】
博:誰かのため、なんて都合のいい大義名分だな。
啓:お前、この作品のタイトル知ってるか?

【ちょっとそれ判らない】
博:刃物を持っていると、誰かを刺したくなるよな。
啓:…………。
理:…………。
博:アメリキャンジョーク!

【さっぱり判らない】
麻:……それは金属バットを持っているとバーレボールを打ち返したくなるような気持ちと似てる?
啓:ええ……。
博:いや、トウモロコシを両手に持ったらお手玉をしたくなる気持ちに似てる。
麻:……なるほど。

【ただの質問な件について】
麻:……カレー大好き理香っちに質問です。
理:どうぞ?
麻:……大日本帝国憲法についてどう思う?
理:え、カレーじゃないんですか?

【ロシアンルーレット?】
啓:パン屋のパンって、遅い時間に行くとまとめて安く売ってるんだ。
風:生活の知恵?
啓:そうじゃなくて、まとめてあるから、何のパンか判らないと言うスリルがある。

【ちょっと考えてしまった】
啓:悩みがある。
夏:くだらなかったら怒るからね。
啓:歯を磨くときに、歯ブラシをぬらして使うべきか否か。
夏:…………。

【料理ポイントを武芸ポイントに振り分けたので】
啓:うちの包丁がなまくらで困る!
理:研ぐのはなかなか難しいですよね。
風:お料理とどちらが難しい?
理:……料理……です。

【ぶん殴られた】
啓:気に入った洋楽があるのだが、タイトルが思い出せん。
夏:歌っている人は?
啓:外人。

【またぶん殴られた】
啓:バンドをやってみたい。
夏:また始まった……。
啓:いや、まだだよ?
夏:…………。

【それは辛い】
啓:買ったのはいいが、結局使わなくてオブジェと化したものがある。
風:例えば?
啓:……貯金箱。

【ちっとも判ってもらえないようです】
啓:お部屋の芳香剤を、トイレ専用のと間違って買ったオレの気持ちが判るか!!
麻:……うっかりさん、つんつん。

【やりすぎ】
啓:万引きした子供をかばう親って本当にむかつくよな。
風:うん、守るって意味を履き違えているよね。
麻:……そうよね、万引きだって立派な犯罪。射殺するべき。

【余計に悪い】
風:麻美、そういうことは冗談でも良くないよ。
麻:……本気です。

【速攻過ぎて情けない顔しか出来なかった】
啓:いつも突拍子もないことを言って、呆れられるので、もっとまともなことを言いたいと思います。
夏:無理よ。
啓:…………。

【もうそろそろ泣くよ】
啓:例えば! 明日の用意は今日の晩にしておくとか!
理:常識です。
夏:あんた学校に教科書置いてってるじゃん。

【ならパトロールしよう】
啓:大家のおばちゃんに「最近空き巣がいるから注意してね」と聞いて一晩武器を持って構えていた。
風:何故?
啓:捕まえたら問題解決じゃないか。
風:無人の部屋に泥棒を働くから空き巣なんじゃないかな。

【呆れるより感心】
啓:するってえとなんだ!? オレは一晩無駄に過ごしたと言うのか!!
風:うん。
啓:ぬわあああああああああ!!
風:ここまで頭悪かったんだね。

【ありません】
啓:プロ野球の選手になるならば、オレはホームランバッターになりたい。
風:なれる要素はあるの?
啓:そんな夢のない話はお断りだ!

【吹けないよ】
博:じゃあ俺はプロ野球の応援団に入ったら、トランペットを吹く係になりたい。
夏:吹けるの?
博:夢を語るのは自由だ。

【関連性皆無】
啓:オレは少々武道をやったことがあるが、その程度では本職には勝てない。
風:あ、当たり前でしょう……。
啓:なので書道を始めようかと思う。
風:どうして?

【訳が判らないよ】
啓:ええい、ならばオレに般若心経でも唱えていろとでも言うのか!?
風:言わないよ!
啓:だったらどういうことだ!?
風:こっちが聞きたいよ!

【予想外過ぎる一撃】
啓:将来、結婚したら歯磨きだけはしっかりしなくちゃいけないよな。
風:それは結婚と関係ないんじゃない?
啓:え? だって毎日嫁さんとちゅーしなくちゃいけないんだぞ。
風:ふえ!?

【なんか外野が入り込めない空気】
風:ど、どこでそんな知識を……?
啓:テレビで言ってた。それに好きな人とならいいじゃん。
風:……うん……そりゃあ……。

【なんか酷い話になった】
啓:バレンタインディというものは本来お世話になった人に花等を贈るイベントだと聞いた。
夏:唐突ね。
啓:だがオレには花を買う金がないので、この身を差し出すくらいしかない。
夏:人身売買?
博:プレゼントだからタダじゃね?

【可能です】
啓:いや「一日だけオレを好きにしていいよ!!」っていう意味でしてね。
麻:……その、一日で、売られる……。
啓:…………。

【慣れてまいりました】
理:リモコンって便利ですけど、たくさんあったらこんがらがりますね。
麻:……そんなあなたに念をオススメ。
理:無理です。
夏:即答ね。

【熱血VS冷静】
啓:貧乏生活を送ればそんな悩みとはおさらばだ!!
理:それは嫌です。
啓:我侭娘め!!
理:そもそも悩みじゃないです。

【発想が主婦】
理:使い勝手が良くて、お手ごろなお値段で、貰って嬉しいものってなんでしょう?
夏:ゴミ袋。
啓:有料だからなー。

【お約束】
理:お母さんの誕生日プレゼントに何をあげたら喜ばれるでしょうか。
啓:カーネーション!
理:それ母の日です!!

【絶対に真似しないでください】
啓:夏と言えば花火だ。
風:いいねー。
啓:ロケット花火は手に持って火をつけて、友達に投げるモンなんだぜ。
風:え?

【これも絶対に真似しないでください】
博:ロケット花火と言えば戦争だろう。
夏:え……?
啓:二つのチームに分かれて、川を挟んでロケット花火を打ち合うんだ。
博:無論、相手チームに向けてた。

【やっぱりこれも絶対に真似しないでください】
啓:ロケット花火とは本来は根性比べである。
博:手に持ったロケット花火、いかに爆発するまで持っていられるかという精神修行でもある。
夏:違う、絶対違う。

【続けてこれも絶対に真似しないでください】
啓:ロケット花火は滑り台を上るのか? という実験をしたんだ。
夏:やめなさいよ!!
博:民家の屋根に真っ直ぐ行ったときは冷や冷やしたな。
啓:ああ、一目散に退散だ……。

【タタキ】
啓:一人暮らしに関わらず体力はたくさんあったほうがいい。
風:それを増やせないから困っているの。
啓:鰹のシバキを食うんだ!
風:え?

【語感が気に入ったらしい】
啓:関西のどっかでは鰹のタタキを鰹のシバキというらしい。
風:ここ関西じゃないよ……。
啓:シバキ!

【万国共通と思ったそうだ】
理:この前、啓くんが猫とお話していました。
夏:……それは……。
理:何故か英語でした。

【世界共通言語だと思ったそうだ】
理:空のお菓子の袋にちょっかいをかける猫に対し「ノーフード!」と繰り返していました。
風:間違いではないと思うけど。
夏:だからなんで英語なのよ!?

【そんくらい気づけよ】
啓:芳香剤の効果が最近感じられないんだ。
夏:中身見たら?
啓:ナイスアイディア!
夏:……はあ。

【会話がずれていく瞬間】
啓:芳香剤が……空になっていた。
夏:そりゃ、効果があるわけないわね。
啓:裏切りだ!
風:でもなくならない芳香剤も困るでしょ?
啓:うーん。

【貧乏暇なし】
啓:DVD半額レンタルをやっていたんだ!! 限界まで借りてきた!!
夏:全部見れたの?
啓:…………。

【夏風邪は馬鹿が引く】
啓:どうしても遠出しなくちゃいけない用が出来てしまった。
夏:チャリでしょ、あんたは。
啓:だが雨が降ってしまったのだ。
理:ならバスですね。
啓:馬鹿は風邪を引かないの反証実験成功だ!

【予想通りだった】
啓:桐生家の台所を預かっている、執事の鈴村さんの味を盗もうと、風花に宿泊を頼んだ。
夏:ま、元樹がいるから別に変なことは起こらないわよね。そもそも鈴村さんがいるし。
啓:ふ、その元樹に断固拒否されたわ。

【ぶん殴られて、蹴られた】
理:啓くん、食べたら材料は判るんですよね? だったらお弁当で充分じゃないですか。
啓:製造過程も見たいじゃないか。け、理香は思った以上に浅はかだねえ。

【それは思った以上の硬度で】
啓:夜中に腹が減って目が覚めたんだ。
風:それは大変だったね……。
啓:そっから眠れなくなったので、冷凍していたおにぎりを食べた。
風:歯医者に行ったの?
啓:……うん、欠けたから。

【大事なことなので二回言いました】
弥:今の話で判ったことがある!!
恭:答えをどうぞ。
弥:パンを常に常備すること!
洋:常と常備って。

【そりゃそうだ】
啓:カレーを作るとひょっこり現れる理香さん。
理:猫が教えてくれるって言ったじゃないですか。
啓:冷静に指摘しよう。誰がそんな話信じるというんだい?

【感心するということに悪意はない】
啓:カレー作ったら理香にあらかた食われるから、ルーをチョコレートにしてやろうかと思ったことがある。
風:匂いで判るんじゃない?
啓:ああ、だから断念した。
風:料理に関わることはやる前に気づくんだね。

【思ったよりも痛かった】
啓:麻生宅で行われたバーベキューで、うかつにも火傷を負ってしまった。
風:気をつけないとね。
啓:それで思った。火あぶりとかあるじゃん。あれは人の所業じゃない。

【まだ引っ張る】
啓:ゲームでよく火の魔法あるじゃん。
理:漫画もですね。
啓:あれは酷い。怪物とはいえ生きているのに火を放つなんてとんでもない! 人としてどうかと思う!!

【そりゃ納得する】
啓:昔の人は酷いな。
風:火刑の話?
啓:罪人だって生きているんだぞ。
風:それ相応の罪を犯したからだよ。
啓:どんなんだ!?
風:放火。

【てけとーにあしらう】
啓:魔女狩りはどう説明するんだ!
風:宗教問題は繊細で難しいから。
啓:オレが信じるのは、オレだ!!
風:そう、楽しい人生だね。

【思ったより普通だった】
啓:お値段お手ごろ、貰って嬉しい使い勝手がいいもの、判ったんだ……。
理:なんですか、布巾ですか?
啓:マグカップ!
理:…………。

【貧乏人の価値観】
博:あまりに眠れない夜は風邪薬を飲む。
啓:やめろよ、もったいないだろ!?
理:やっぱそこですよね……。

【何故極論にする】
啓:食事と読書等を同時進行するのは胃腸に良くないらしい。
理:どっちかに集中するほうが身体のためですよね。
啓:つまり元樹はどちらかを捨てなくてはならない!
元:いや、別々にすれば良い話だから。

【命に関わる】
啓:あまりに疲れていると、食事中に寝ちゃうときがある。
風:料理中じゃなくて良かったね。

【呼んでないけど、来ました】
博:みんながまずいと言ったチョコを食べたら美味かった。
理:味覚障害です。
博:お前も極端だなー。
理:失敬です!
啓:お前がだよ!!

【酷い】
風:啓輔は被害妄想が強すぎると思う。
啓:でもみんなしてオレを馬鹿という。
風:嘘はつけないよ。

【日頃の行い】
夏:たまに男が羨ましくなる。
博:俺は女子のほうが羨ましいぞ。だって――
理:黙ってほしい。

【その指摘、何気にショックです】
理:そうですねー、体格面ではどうしても勝てませんからね。
夏:いや、そういうことじゃないんだけど。
理:ええ?
風:理香ちゃんってどうしていつも戦うことばっかり考えているの?
理:…………。

【そうですか】
博:平日よく使うコンビニに休日行ったんだ。
啓:ほう、混んでいただろう?
博:そんなことはどうでもいい。いつものおばちゃんじゃなくて、知らぬねーちゃんがいた。
啓:シフトの問題だろて。
博:俺は気づいたんだ! 買い物に来ているんじゃない、おばちゃんに会いに来ているんだ! と!!
啓:は、はあ……。

【決して一途ではなく】
啓:熟女萌えってやつか?
博:俺は年齢で女性を差別するような男ではない!
啓:訳が判らん!
博:俺はすべての女性を愛し、その中で最も愛しているのが三上先輩ということだ!
啓:結局そこに落ち着くのか。




面白かったら押してください。一言感想もこちらに↓





記念部屋あるふぁに戻る
誰かのためのおとぎ話トップへ
トップに戻る

inserted by FC2 system