誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その二十




啓:樋口啓輔 風:桐生風花 夏:結城夏子 麻:飯田麻美 元:桐生元樹 博:麻生博
理:麻生理香 弥:西野弥生 洋:三上洋子 恭:真鍋恭平


【詳細情報いらない】
博:親父殿がものすごいおしゃれな格好でくつろいでいた!
啓:ほう、どんな?
博:パンツ一丁!
啓:そ、そうか……。
博:しかもブーメランパンツ!

【ポツリと出た本音】
理:うちの中ですよね……?
博:居間だから安心しろ。
理:お客様が着たら困るからやめろって言ってるのに……。
博:俺は自分の部屋なら全裸だぞ?
理:兄貴はそろそろ死ねばいいと思う。

【自覚はある】
夏:麻生の家族って男がどうしようもないのね。
博:親父殿を愚弄する気か!!
夏:自分はいいんだ……。

【どうしようもねえ】
博:親父殿はまー、色々どうしようもないよな。
夏:あんた自分が何を言っているか判ってるの?
理:お父さん、こんな感じですよ。

【ネタバレ禁止】
理:この前お父さんと兄貴が本気で喧嘩をしていました。得物は木刀でしたけど。
啓:……なんで?
理:お父さんが、野球の結果を言ったから。

【つっこみ所がたくさん】
風:だからって喧嘩だなんて……。
理:真剣持ち出さないだけ大人になりました。
風:大人……。

【周囲には注意しよう】
博:この世の中は理不尽でいっぱいだ。
啓:……ベッドの下のものを捨てられたか?
博:それは大丈夫。
理:いいこと聞きました。
博:――なん、だと……?

【どんだけ怒られてるんだ】
博:なに、親父殿と本気の喧嘩をしたら母上殿に拳骨を喰らったのだ。
啓:二人そろってか?
博:しかも妹も前でだ!
理:いつも通りじゃないですか。

【苦労するよ】
風:理香ちゃん見てると、妹もいいなって思うの。
元:僕らに妹いたらいいかもね。
夏:可哀想ね。
風:え?

【大変そうだった】
博:大変そうだぞ。
理:大変ですよ! ってあんたが原因なんですよ!!
博:あんたとはなんだ! お兄様と呼べ!
理:いっぺん死んでください!!

【俺は俺】
啓:あーゆー優秀な妹がいる兄ってどうだ?
博:いや特に。
啓:重荷にならない?
博:またまたご冗談を。

【人がどんな気持ちで】
理:むしろ私のほうが負担ですよ。
博:嫌なら見捨てればよかろう!
理:――!!
啓:まあまあ抑えて。

【信じられないくらい怖い笑顔で言われた】
啓:遠くて滅多にいけない店に行くと信じられないくらい買っちまうよな。
風:他に言いたいことはある?
啓:な――ちょ、が……す、すいません……。

【ヒモ予備軍】
風:何を買ったの? 幾ら使ったの?
啓:いえ、あの、その――こ、小洒落た時計を……。
風:そのくらいわたしが買ってあげるから! 生活費を使い込まないの!
啓:すいませんすいません!
夏:絶対におかしい……。

【間】
啓:風花に言われたら立ち直れない言葉というのを想像してみた。
風:例えば?
啓:死ね。
風:…………言わないよ、そんな酷いこと。

【疲れそう】
風:この前なっちゃんがお泊りにきてね。
啓:仲良いな相変わらず。
風:うん。それでね、ベッドから落ちかけていたんだけど、右足だけで支えていた。
啓:起きればいいのに。

【極端】
風:寝言と会話しちゃいけないんだってね。
啓:なんで? 死ぬの?

【自分で驚くなよ】
元:君は極端すぎる。
啓:なんだと!? 元樹だって究極的に言えばオレが死ねばいいと思ってるくせに!
元:そ、そうだけど……。
啓:そこまで思ってたのか!?

【中途半端な英語】
啓:桐生の双子はマザーのデイには何かあげたりするのか?
元:……?
風:ああ、母の日ね……。

【ばれたのかと】
風:啓輔ってたまに素直じゃないよね。
啓:夏子ほどではない。
夏:な、ちょ、え、ど、どどいううう意味よ!?
啓:え、え? 冗談なんだが……。
夏:へ、へへへへ、変なこと言わないでよね!?

【ちょっとは検討しろ】
啓:いつも風花にはお世話になっているので、何か返そうと思う。何がいいと思う?
夏:今まで出してもらったお金。
啓:もっと現実的なもので。

【それは困る】
風:いいんだよ、そんなこと考えなくて。
夏:でも風花!
風:啓輔がいてくれるだけでわたしは充分なの。
啓:じゃあ今まで通りの金銭感覚でいいと!
風:いやそういう意味じゃなくて……。

【スルーしないで】
啓:昨日、出会い頭、夏子に張り倒された。
博:避けろよ、修行が足らんな。
啓:いや、理由を聞いてくれよ。

【まずは自分で確かめよう】
風:何失礼なことをしたの?
啓:オレが送ったメールの内容を教えてもらおうとメールしたのだ。
風:送信履歴っていうのがあってね……。

【逆に怪しい】
夏:友達にメールのときだけ主語を省略するのがいてさー。
風:啓輔?
啓:違うよ!? 全然違うよ!?
夏:うん、違うけど……そこまで力いっぱい否定しなくても。

【そんなことで?】 夏:確認のメールするのが嫌になったのね。
風:そうだね、ちゃんと書いてくれれば問題ないんだから。
夏:もう面倒だから付き合いやめたの。
風:え?
夏:友達やめたのよ。

【丈夫になってください】
風:季節の変わり目というものを廃止にしてほしい。
啓:風花が壊れた。
風:いちいち体調を壊す身にもなってよ!

【双子の弟が殺気立ってる】
啓:気候の安定している国に行くとか。
風:……そのときは、啓輔も一緒に行ってくれますか?
啓:え? え? えええええええええ?

【そろそろ読めてきた】
風:この前、なっちゃんとヘッドフォンを見に行ったの。
啓:音質が気に入らなくて、壊したんだな。
風:恥ずかしかった……。

【たまの立場逆転】
夏:だって値段に見合う音じゃなかったのよ?
啓:だからって壊す理由にはならない。
夏:そ、そんなこと――
啓:風花に弁償してもらったのか?
夏:いや、その……。
啓:言えないんだー。

【普通】
理:一例だけで判断するのも酷いですが、
 風花さんと一緒にいるときの夏子さんと啓くんて似てますね。
夏:失礼よ……。
理:回数こそ違いますが、お金を出してもらっている点は一緒です。
啓:でも、風花が出してくれる……。
理:普通、断ります。

【泣かせる事実】
夏:でも、あたしは一回だけだし!
理:ところで、その御代は返したんでしょうか?
夏:しゅっせばらい……。
理:啓くんは……あ、いいです。
啓:うぅっうっ……。

【笑って誤魔化しちゃいけないこと】
理:風花さん、甘やかしていい人とそうでない人がいるんですよ。
風:うん、知ってる。
理:知っててやったんですか!?
風:ふふふふ。

【じゃあ誰を】
風:ところで、理香ちゃんが甘やかしてもいいって相手は誰?
理:知り合いにはいませんね。

【名前】
理:冷蔵庫に、サナダムシって書いてあるペットボトルがありました……。
啓:……それはすこぶる嫌だな。
理:兄貴のでした……。

【日食】
風:明日日食が起こるんだよ。
啓:へえ、いつ頃? 昼? 夜?
風:…………。

【威張って言うな】
啓:腐ってもこの樋口啓輔、金が尽きたとしても盗みを働くようなまねはしないぞ!
理:当たり前です。

【どうにかしてくれ】
博:俺だってそんなことはしない。
理:当たり前です張り合わないでください。
博:金があっても盗みたくなったらちゃんと盗むさ。

【それもそうかも】
啓:もし明日地球が滅亡するとしたら何をしますかって質問があるだろう。
夏:まあ……あるけど。
啓:なんで滅亡するって判るんだよ。諦めんなよって思わないか?
夏:うーん……。

【真面目に考えることか?】
風:地球が爆発するんじゃない?
夏:それは生き残れないね。
啓:爆発しないかもしれないじゃないか!
風:仮の話にそんなにムキにならないで。

【二文字の破壊力】
博:この前「サナダムシ」とペットボトルに書いておいたが、親父殿に飲まれてしまった。
啓:お前の親父って感じだよな、そういうの……。
博:その反省を生かし「サナダムシ入り」と書いておいた。

【ち、その手があったか!!】
夏:誰かに捨てられるんじゃないの? それ。
博:……――!!

【真面目になれる言葉、というか……】
啓:博って結構剣を使えるよな。
博:ああ、達人の域までもうすぐだ。
啓:お前、もうすぐ剣で衝撃波出せるんじゃね?
博:――より一層の鍛錬に励む!

【味方がそうそうに諦めている件】
理:風花さん、夏子さん。啓くんと兄貴をなんとかしてもらえませんか?
風:無駄だと思う。
夏:麻美に任せるともっと愉快なことになると思う。
理:……うう。

【男の子のロマン】
博:剣からの衝撃波となると必殺技になるぞ。
啓:おいおい……現代の勇者誕生か。
博:名前を決めなくては。
啓:待ってほしい、技があってこその名前じゃないだろうか。
博:むう……。

【逃避したい】
理:お茶が美味しいですね……。
風:美味しくても、現実は変わらないよ。

【愚痴を言うつもりだった】
理:最近兄貴、性能のいいヘッドフォンを手に入れて、話しかけても気づいてくれないんです。
夏:博、どこで買ったの?
博:うむ、駅の北口から出て奥まった道に――
理:…………。

【説明させんな】
風:駄目だよ、なっちゃん音楽に関してはうるさいから。
啓:夜中に大音量を流すと言う意味か?
理:風花さん怒らないでください。啓くんこれでも真面目に聞いてるんです。
啓:ボケたんだよ!

【そこはかとない危険な香り】
啓:身体は資本である。
風:つまり今まで立て替えたお金を身体で払いたいと?
啓:さすが風花! 判ってらっしゃる!
風:いいの? それで。
啓:え?

【誰でも無理ですよ】
夏:何させるんだろうね?
理:風花さんなら微笑ましいもので終わりそうなので困ります。
麻:……例えば西瓜を三秒で食えとか、そういうのね。
理:いや……それはちょっと……。

【そう言われると他に何もいえません】
麻:……私は思う、ただの労働を要求するのならば誰でも良いと。
理:どうして倒置法なのですか?
麻:……趣味。
理:そう、ですか。

【悲しくなるから】
夏:今の理香の質問を啓輔がしたらどうする?
麻:……正気を疑う。
風:いやそれは……ううん……そうか……。
啓:納得しないでくれ……。

【ホラー】
博:怖い話をしてやろう。
啓:ふ、心に修羅を飼うこのオレにその程度通用――
博:理香の作った味噌汁に、パイナップルが入っていた。

【立場逆転に付きカオス】
博:何故入れた。絶対におかしいだろ。
理:まな板の上に切っておいてあったから、そうかなって。
博:気は確かか!?
理:フルーティー!




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