誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その二十二




【影響されすぎ】
夏:音楽って重要なのよ。
啓:そうさな、運動会の季節のスーパーは走りたくなる。
夏:自制しなさい。

【ちょうど逆】
風:好きな曲を聴いていると落ち着くよね。
啓:いやテンションアップだろ?
夏:好みの違いがありありと判るわね。

【VS理香】
啓:今日は丹精込めたトラップを仕掛けてある。
風:あのね、晩御飯を呼ばれるのは嬉しいんだけど……。
啓:カレーだぞ!?

【ちゃんと働く】
啓:突破されたときのことを考えて麻美先生もお招きしている。
麻:……カレー美味いぜひゃっはー。
理:うわ、え? ええええええええええ??
啓:むう!?
麻:……カレー美味いぜひゃっはー。
理:わわわわわわわっわ!!??

【人体の一部です】
啓:腹も身のうちという言葉があるだろう。
麻:……あるわね。
啓:大量に作ったカレーを根こそぎ喰らう理香の腹についてどう思う?
麻:……腹も身のうち。

【冗談だろ?】
風:食べ過ぎて動けないーってことはないの?
理:なんですかその都市伝説は?
風:…………。

【風花が怖い】
啓:怖い話をしてやろう。
風:お金は関係ないよね?
啓:笑顔で言うのはやめてもらえませんか?

【啓輔がまとも】
啓:麻美さんがホットプレートと焼きそばの材料を持ってうちに着たんだぜ!
理:へー、あー、そういう手もあるのかー。
啓:麻美さんはどっかの妹さんとは違って積極的に手伝ってくれるのです。
理:怖い話じゃないですね。
啓:お前他に言うことないのか!

【ですよねー】
啓:麻美のおうちって平和そうだよな。
麻:……いいことを教えてあげましょう。
啓:え、なんかあるのか?
麻:……普通の家庭は、みんな平和です。

【わがまま言うな】
夏:買ったCDを聴く暇がないの。
啓:登校中に聴くとか。
夏:コンポの良いスピーカーで聴きたいじゃない。

【話を聞いていたのは最初だけ】
博:通販をするとダンボールが溜まっていくんだ。
理:最近はごみを捨てるのにも色々気を使いますから面倒になりますよね。
博:そこで俺はダンボールタワーを作り始めた!
理:だからまとめて車庫に入れて置いてください。

【そりゃあ止めます】
弥:男の子はいいよねー。
啓:何がですか?
弥:暑くて坊主にしようと思っても止められないじゃない。

【本気で心配された】
啓:ラッコって、ユーカリの葉っぱ食べるじゃん。
夏:え。
理:え。
啓:え?
風:……どうしたの啓輔。ユーカリを食べるのはコアラだよ?

【聞いてるのはこっちです】
博:なんでしりとりしてるんだ?
啓:! 本当だ……?
理:疑問系で言わないでください。

【誤解がとんでもない方向に】
博:理香はああ見えて実は少女趣味なのだ。
啓:ロリなのにロリコン……だと……!?
博:何という甘美な響き!

【ガチでやばい】
夏:あいつら馬鹿じゃないの……?
理:今更ですが……。
夏:博は冗談に聞こえるけど、啓輔は本気で言ってるのよ?

【そんな言い方しなくたって】
夏:カバーアルバムってあるじゃない。
啓:ああ、他人のふんどしで相撲をとるってやつな。
夏:…………。

【話の腰を折る】
夏:オリジナルよりいいってのもあるのよ。
啓:オリジナルよりカバーしたほうが有名になるって奴?
夏:あんた喧嘩売ってるの!?
啓:なんだよ本当にあることだろ!?

【ばい菌か】
夏:啓輔と話すとむかつく!
博:なら俺と――
夏:やめてよ変なのが移る!

【違うベクトル】
啓:男軽視の扱いに異議を唱える!
元:僕はそんなに――
博:出番少ないじゃん。
元:……う。

【廃人への道】
博:休日を育成ゲームに費やした充実感。
理:せめて外で遊びましょうよ。

【むしろ室内でやること】
啓:一方オレは外でプラモデルを作っていた!
風:身体を動かそうよ。

【仕事しろ】
博:そうか! 屋外でギャルゲーをすればいいんだな!
理:門下生の相手をしてください。

【追いかけるほうは必死です】
啓:ならばオレは道路でミニ四駆を走らせ――ああ、待ってくれえええええええ!!!!
夏:コースって重要ね。
風:せめてラジコンだったら……。

【もっともらしい理由をつけて否定しようと思った】
啓:日記ってなんか意味があるのか?
風:一つのことを続けていく忍耐力をつけるという意味はあります。
啓:…………。

【たぶんそれ偏見】
麻:……でもね、日記というのは誰かに読まれることを前提として書かれているものが多いの。
啓:自分しか読まないのに?
博:長い時間が過ぎて発掘されたときとかのことを考えるんだよ。
麻:……主にそれは鍵つきの日記帳に多いのです。

【傷つきます】
博:世界を征服しようと思う。
啓:現実を見ろよ。
博:……よりにもよってお前が言うか……。

【そんなこと聞いてません】
麻:……ふふふ、まず私を倒してから言いなさい。
博:なん……だと……!?
啓:……どうしようか。
風:麻美が勝つと思う!
啓:そうじゃなくてね。

【友達関係ない】
風:そんなにほしくないものでも、友達が使っているとほしくなるよね。
夏:あるある、例えば――
啓:金だあああああああああああああ!!

【えっ】
麻:……雌雄を決するって言うじゃない。雄と雌、どっちが偉いと思う?
元:えっ。
博:馬鹿、あさみんに決まってるだろ。
麻:……ふふふ、愚問だったわね。
博:世界の真理だろ。
元:えっ。

【そうか?】
啓:ダイヤモンドってさ、炭素で出来てるだろ?
風:そうだよ。石炭と一緒だね。
博:えんぴつの芯とも一緒だわな。
啓:ものすごく親近感が沸くな!

【高温=揚げ物】
啓:てことは良く燃えるのか!?
風:すごい高温でね。
啓:! ……油で揚げても大丈夫なのか!?
風:どうしてそういう発想になるの?

【そっちをか】
啓:この間、自転車に惹かれそうになったご老人を博が助けていたぞ。
理:……人の心は失っていなかったんですね。
啓:ただ、自転車を蹴り倒していたが……。
理:……う、うーん。

【そうじゃないでしょ】
博:飛び蹴りでしとめた。
理:そんなことは聞いていません。
麻:……膝じゃないの?
博:急いでいたから、やはりリーチがないと。
麻:……むう。
理:真面目に話すことですか!?

【健康児の問題じゃなくなってる】
啓:健康児の憧れは入院生活なんだぞ。
風:そんな――
啓:三食出るんだぞ!?

【何故しゃしゃり出る】
風:要するに啓輔は三食のお仕事に就きたいと。
啓:うむ! お給料がよければなおさらだ!
夏:そんなのないよ。
博:働きたくないでござる!
風:じゃあ、うちの――
博:働きたくないでござる!
夏:黙んなさいよ!?

【そんなこと考えて今までやってたんかい】
啓:異世界に召還されたといって、勇者になれるなんて限らないよな。
弥:それも……そうだね……。
博:では俺は何のために剣の修行を!?
理:家業のためですよ……。

【ないがしろにされる堅実な夢】
弥:弥生さんはね、異世界に行ったら勇者になるのが夢だったんだよ……。
啓:弁護士というのは……。
弥:世界を救うのは私だ!

【すごく大きく出た】
弥:私はね、ヒーローになりたかったんだよ!
洋:ではまず性転換から。
弥:それは全国数億人の私のファンが泣いてしまうのでだめ。
恭:……すげえな。

【男女関係なかった】
啓:カッコいい女の人をヒロインって呼ぶのはなんか違いますよね。
弥:女の人もヒーローでいいよね!
洋:Heroって英雄って意味よね。

【話聞けよ】
啓:つ、つまり女の人をヒーローと呼んでも問題ないと?
弥:なら私は勇者になる! これなら男女関係ないもん!

【現実と虚構が入り乱れ】
啓:弁護士の夢はどうするんですか?
弥:兼業だねぇ。収入は抑えておかないと。
啓:そこは現実的なんですね。

【すごい本末転倒】
啓:わずかな時間も無駄にしないよう、歯磨き中に軽いスクワットを始めた。
風:へえ、いいかもね。
啓:虫歯予備軍ぽいのが増えた。

【相手するの面倒になった】
理:英単語の一つでも覚えればいいんじゃないですかね?
夏:それ以前に啓輔はながら作業が出来ないことを学習すべき。
啓:オレはトンカツ揚げながらサラダを作ることが出来るぞ!
夏:あーもーうるさい。

【そこかよ】
啓:麻美さん、タンスの角に小指をぶつけるという念を送ってやりたいです。
麻:……それは私でも難しい。
啓:そうなのか!?
麻:……タンスはちょっと……。

【マジで答えるとは思わなかった】
博:あさみんにも苦手なものがあるのか!
麻:……例えば、念。
啓:マジか!?
麻:……ほら、他人に理解は得られないし。
夏:正論言ってる……。




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