誰かのためのおとぎ話
 ミニコント集その二十五




【またしょーもないことを言う】
啓:知っているか? 麻生の家ではうどんのことをうどぅんと言うんだぜ。
夏:そ、そう……。

【不健康と金欠】
風:はあ、おなかいっぱいご飯を食べてみたい……。
啓:ああ、おなかいっぱいご飯を食いたいな……。
夏:どちらも悲愴ね。

【なにこのノリ】
弥:力うどん定食を食べたァッ!
風:炭水化物ばっかり……。
啓:おいしいよ!
風:栄養価の問題は気にすべきじゃないの?
啓:たまの贅沢!
弥:いいじゃないかァッ!

【よっぽどのことです】
風:三上先輩のたまの贅沢って何ですか?
洋:――そうね。
恭:うあがわがれわああああああああああああ!!
弥:なんて事を聞くんだ! R指定だよ!! グロいほうのR指定だよ!!
風:え?

【あしらい方】
啓:なあなあ、地球外生命体っていると思うか?
風:啓輔、チョコレートいる?
啓:おお、高カロリー! 大事な栄養源!
風:あげるー。

【あしらい方・応用編】
啓:もし江戸時代にタイムスリップしたらどうする?
夏:今日のシフトさ、人数多くなかった? 店長書き間違えしてたと思ったんだけど。
啓:団体の予約が入ったから、あれでいいんだよ。
夏:ああ、そうなんだ。なら連絡ノートに書いてくれれば良いのにー。

【酷い無茶振り】
洋:啓輔は携帯小説って読んだことある?
啓:ないっすよ。そもそもオレそんな本も読まないし。
洋:では感想を。
啓:人の話聞いてますか!?

【女のプライド】
博:あー、いてー……。
啓:いつになくぼろぼろだな。
博:理香に、貧乳なのに何故ブラをしているのかと聞いたら襲われた。
啓:……お前が悪いよ。

【懲りない】
博:あー、危なかった。
啓:何があった?
博:寄せて上げるブラを理香にプレゼントしたら、真剣を持ち出された。
啓:お前……。

【その後二人を見たものは】
啓:理香には寄せて上げる分もないじゃないか。
博:だよな……素直に胸パッドをあげれば良かった……。
理:…………。

【違う】
理:どうして私たちの周りにはろくな男がいないんでしょうか……。
夏:元樹には悪いけど、残りがね……。
理:カッコ良い男の人を要求します!
啓・博:――オレのことかあ!!

【こわい】
啓:前向きなのは良いと思うんだ。
風:そんな顔面が二倍くらいに腫れた顔で言われても……。
啓:困難に立ち向かったオレってカッコいいだろ?
風:こわい……。

【ただの絶叫】
博:日々のストレスはカラオケで解消するのが一番だ。
啓:あれはいいな。
夏:何を歌うの?
啓:無駄に熱いロボットアニメの主題歌。
博:音程無視の全力だ!

【酷い】
風:そんなお金あったんだ。
啓:毎月カラオケ貯金してますゆえ!
風:それを何で生活費に回そうと思わなかったの?
啓:い、癒しを求めるのは悪いことでは――
風:そもそも啓輔ってストレス溜まるの?

【早速物騒な話になって怖くなりました】
啓:楽にお金を稼ぎたい!
夏:内臓を――
啓:真面目に働きます!

【ヤンデレフラグ?】
麻:……桐生の家に婿入りする。
啓:麻美さん、それは娘さんと、ご両親の合意というものが。
風:大丈夫、いざとなったら刃物を持ち出すから!
啓:!?

【気づいてなかった】
博:明らかに悪そうな顔をしているやつが中間管理職だった場合、高確率で上司を裏切るよな。
夏:ああ、良くあるよねー。
啓:それは偏見だ!
風:啓輔、ドラマとかの話だよ。
啓:え?

【極端】
理:部屋の在庫のお菓子が、切れました……。
夏:か、買いに行きなさいよ……。
風:お菓子ばっかりじゃなくて、ちゃんとバランスよく食事しないと、死ぬよ?
理:死ぬんですか!?

【照れ隠し】
博:理香の部屋を襲撃したら、楽しそうに歌っていた。
風:可愛いねー。
博:笑顔が数秒で修羅の顔になるというのは中々の見ものだぞ?

【すごい理屈】
夏:用もないのにあんたは妹の部屋に行くの?
博:いや、漫画を返しに行った。
夏:どうしてそう誤解を招く表現を……。
博:武士の務めだ。

【日頃の行い】
夏:あんた理香に誕生日プレゼントもらったことあるの?
博:毎年くれるぞ。
夏:……よく出来た妹ね。
博:年々ランクダウンしているがな。

【押し切られている】
風:……何をもらったの?
博:一番良いのがお菓子で、酷いのが消しゴムのカスだ。
風:カス……。
博:すごい良い笑顔で「誕生日おめでとうございます!」と言われたら受け取るしかない。

【病欠していた人】
理:小学校の劇って基本全員参加ですよね。
風:へぇー。

【対象グループの魔法】
夏:今白雪姫をやるとクラスの女子ほぼ全員が白雪姫になるらしいね。
啓:話が破綻するだろ……。
博:一掃しやすいな。
夏:?

【前提おかしくね】
風:何でも平等って駄目だよね。
啓:そうでもないぞ。
博:例えば、悪いことをして夏子に殴られるとしよう。
啓:平等だと関係ない元樹も殴られるわけだ。
風:悪いことをしないってことはないの?

【日常的に聴く人限定です】
夏:どんなプレイヤーでも、ランダムでもシャッフルでも、なんとなく次の曲判らない?
啓:判りません!
夏:えー、そうかなあ。

【金欠】
啓:肉禁止令が出た!
風:具合悪いの?
啓:ああ、主に懐が!

【どんだけ】
夏:閉店ぎりぎりに行けばやっすい肉あるよ。
啓:それすらためらう懐具合!

【痛みで誤魔化そう】
啓:お腹が空き過ぎてお腹が痛いです。
夏:よしっ!
啓:誰も腹に重い一撃を下さいとは言っていません!

【ただ殴りたいだけ】
理:夏子さん、頭です!
夏:なるほど。
啓:なるほどじゃないよ!?
夏:別の箇所でも激しい痛みがあれば、空腹を忘れられる!
啓:笑顔で言うな!

【自分の発言、覚えてないよ】
啓:とある休日の朝、オレは麻美にさらわれて飯田のお宅に招待された。
夏:どっちよ……。
啓:?

【結果的にみんな良かった】
夏:で、何をされたの?
啓:料理人と思いきや、弟さんと遊びつくした後、腹いっぱいご飯を食わせてくれた。
麻:……親がいなかったから。
夏:な、何を言ったらいいか判らない……。

【日ごろの行いゆえ】
博:気まぐれで理香と模範演舞をやったらすごい褒められたんだが……。
啓:良かったじゃないか。
理:博師範代だけどすごかったです! 博師範代なのにカッコ良かったです!
 という感想がたくさん寄せられました。

【意外な弱点】
博:俺が本気になれば門下生の束なのど敵ではないぞ!
理:そりゃ師範代ですからね……。
啓:ではラスボスとして麻生マザーに君臨していただく。
博:それは……ぬう……。

【ちょっと待って】
啓:女の子は甘いものが好きというが。
風:わたしは好きだよ。多くは食べられないけど。
夏:特別好きって訳じゃないわ。
麻:……しょうゆをかければOK。
啓:え。

【まず自分から】
麻:……外国に行ってもしょうゆがあれば食事は何とかなるって。
啓:外国の話、してない。
麻:……甘いものでしょう?
啓:待って、どうして外国と繋がるの?
麻:……繋がらないの?
啓:ちょっと落ち着こうか。

【食生活が心配です】
理:ケーキって美味しいですけど、ずっと食べられないものです。
啓:貧血を起こしたときに食ったら美味しかったです。気がついたらワンホールなくなっていました。
理:そんな特殊な例を出されましても。

【どんな勇気】
麻:……チョコレートにしょうゆをかける勇気はありますか?
啓:そんな勇気、一体何に必要だって言うんだよ!?
麻:……人生何が起こるか判らない。
啓:そんな人生嫌じゃ!!

【懇願】
麻:……じゃあメロンにしょうゆを。
啓:やめてください、メロンがかわいそうです。
麻:……? だってメロンは野菜でしょうに。
啓:麻美さん、目を覚ましてください。

【思考しょうゆ汚染】
啓:豆腐に上手にしょうゆをかけた。
夏:上手い下手なんてあるの……?
啓:もう何が正しいか判らないんだ……。

【無情】
啓:砂糖を舐めながら「これは幸せの白い粉だ、幸せになれる」と言い聞かせていた。
夏:塩のほうが良いと思う。
啓:お前、かける言葉間違っていると思わないのか?

【最上級の】
風:家計簿もしくはお小遣い帖を見せてくれたらうちに招待するよ。
啓:怒らない?
風:怒ってる。
啓:ならその笑顔はやめておくれよう!

【出鼻をくじく】
啓:よく、一番古い記憶はなんですかとか聞かれるじゃないか。
夏:いや……?
風:初めて聞いたよ。

【要約すると馬鹿だなー】
啓:そこで問おう! 一番新しい記憶とは何かと!
風:啓輔がまた頭の悪いことを言っているって記憶。
夏:あたしもそれで。

【のりのりの剣捌き】
理:悔しいです……。
夏:どうしたの?
理:曲を聴きながらの兄貴に負けたんです……。
夏:は?
理:ウォークマンで曲を聴いている兄貴に、剣で戦って負けたんです。

【誇りとは】
啓:お前は剣を馬鹿にしているのか!
博:本当に判らんのだが、道具や技巧に敬意を払ってどうするんだ?
啓:……お前、本当に道場の息子か?

【絶句しかない】
啓:お前はそれでも……!
博:これは譲れぬ! こればっかりは!!
風:なにケンカしてるの?
啓:女性のストッキングについてだ!
風:――――っ。

【判ってたまるか】
風:えっと、えっと……。
啓:オレは優しく脱がしたい!
博:破いてこそのストッキング!
啓:最初から破くとか!
博:破って何ぼのストッキングだろ!!
啓:それは判るが!

【おまわりさん、こっちです】
啓:いてて……。
博:理香も夏子も手加減なしかよ……。
啓:女子供にストッキングの何たるかが理解できるかってんだ。
博:啓輔……俺は思うんだ、ストッキングは、食べるものだと。
啓:!? ――それだ!!

【普通に可哀想だった】
風:二人とも、殺人は犯罪なの!!
夏:離して! 太陽の出ている時間にあんな会話するなんて!
理:あんなんだって知ってましたけど、目の当たりにすると許せないんです!
風:理香ちゃんも落ち着いて!!
理:せめて兄貴だけは始末させてください! 同じ血を引いていることがこれほど憎らしいと思ったことはありません!!

【後ろで理香が暴れている】
博:スカートめくりをどう思う?
啓:紳士は黙って自然の力を待つべきだ。
博:自ら手を出すのは間違いだと?
啓:それも野性味溢れていいが、自然の動きで見られたことに価値があるのだ!
博:ふむ、これは実に興味深い……。

【直後夏子と理香に襲撃された】
啓:突風は情緒がないと思わないか?
博:矛盾しているじゃないか!
啓:全部見えても嬉しくない。僅かに見えるからいいのだ!
博:……そうか……チラリズム最高だな!!
啓:ああ、これで世界は平和だ!!

【啓輔は逃げ出した!】
元:夏子が金属バットを振り回していたよ。
啓:野球部はバッターまでやらせるのか。
元:脳天を叩き割る感じだったよ。
啓:それは野球と違う……。
元:足元に博が倒れていて、バットは血に濡れていた。

【遠くで悲鳴が聞こえた】
理:元樹さん! 何で教えたんですか!?
元:苦しんで死ねばいいと思って。
理:……夏子さんなら問題なく捕らえられますしね。
元:でしょ。

【その発想はなかった】
夏:音楽っていいよね。
啓:音痴に向かって何を言う。
夏:聞く専門の人もいるよ。
啓:!!

【これも立派な楽器です】
啓:やっぱり楽器演奏してみたい。
風:はい。
啓:鍵盤、ハーモニカ……とは……。
風:遠慮なく♪
啓:…………。

【彼女も切れた】
啓:女の子がいる家庭っていいよな。
風:華やかだから、とか? そうでも――
啓:女物の下着が日常的に見れるんだぜ?
風:――っ!
啓:風花さん、痛いです。

【言葉に出来ないので暴力を】
博:母上殿や妹のパンツは被れんわ……。
啓:冷静に考えるとそうだよな。
夏:あんたら……。
風:――っ! ――っ!!
啓:お願いだから無言で蹴るのはやめてくれ!

【この世の理不尽】
啓:心を入れ替えて真面目になる!
風:――っ!
啓:どうしてビンタされるんですか!!

【自分に正直なやつがいやがる】
風:け、啓輔はつまり!
啓:お、おう!
風:女性ものの下着を、被りたいんですか!?
啓:そんな恥ずかしいことを大声で言わないでくれ!
博:いや、そそるので続けてほしい。




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